かつてヒアルロン酸注入治療は、「シワの溝を埋めるための治療」や「ふっくらさせるための治療（ボリューマライジング）」 という補充治療のイメージが強くありました。 そういった治療はもちろんですが、最近は「（老化現象を考慮した）立体的アプローチ」「表情のコントロール」という 造形治療や補強治療まで領域を広げています。特に様々な表情筋運動のバランスをコントロールすることにより、 リフトアップ、輪郭形成、表情のコントロールなどができ、患者様のお悩みに幅広くお応えすることができるようになりました。

ヒアルロン酸で表情をコントロールする、というのはイメージしにくいかもしれませんが、 「口角が下がってムッとして怒っているようにみられる」「笑った時に歯茎が見えるのが気になる」「いつもひたいにシワが寄っている」 そんな表情に対する悩みを、ヒアルロン酸注入で解決することができます。 ネガティヴな印象を与える表情は、顔面の土台となる骨格や歯並びの変化や、 それに基づく多くの表情筋緊張のアンバランスで起こっていることが少なくないため、 それらを修正する目的でヒアルロン酸注入を行う技術が注目されています。 また表情をコントロールする治療では、筋肉の動きを直接調整する「ボトックス注射」もあります。 この二つの治療を『症状の原因と結果』から使い分け併用する治療戦略をお勧めしています。

老化現象に伴う変化に対応することはもちろんですが、骨格・筋肉の発達具合・そもそもの容貌の欠点を、立体的・構造的に考えて補充・補強ができるのもヒアルロン酸の特徴です。気になっている部分に立体的な変化を加え、さらに表情をコントロールする作用もあるため、患者様の理想とする形・表情に近づけていくことができます。

なぜアラガンを支持しているのかというと、二つの理由があります。 一つは、世界各国の多くのドクターが選んで使用している信頼性が高い製品であり、 院長の考える治療コンセプトに合う特性をもった製品ラインナップを提供しているからです。

1） 長期持続性：低濃度のヒアルロン酸にも関わらず、1年間効果を持続することができる。
2） 低吸水性：水分を吸収しにくいため、より注入時のイメージに沿った仕上がりがきたいできる。
3） 使用目的・部位に適したリフト力：弾性と凝集性のバランスにより、使用目的・部位に応じて適したリフトを維持します。
4） 成形性：注入直後の優れた成形性により、思い描くラインの成形を実現しやすくなります。
5） 組織親和性：お顔の組織に馴染みやすく、表情に合わせた自然な仕上がりが可能となります。

ふたつ目は、以前より日本国内では正式な教育システムが確立されておらず、 その知識や技術の習得が見様見真似で行われていたヒアルロン酸注入治療に対し、 アラガン・ジャパン株式会社は、日本国内で初めて厚生労働省の正式承認取得に注力し、 安全で正しい治療方法の啓蒙活動を精力的に行っているその姿勢に共感したためです。

ヒアルロン酸注入剤には商品によって、硬さ、伸展性、形を維持する能力、体内でのなじみやすさ、などゼリーの特性がいろいろあります。 顔は表情や食事などでよく動くところであり、寝たり頬杖をついて外からの力がかかるところです。そのデリケートな顔の治療後に、自然に顔の一部としてなじみ、 理想の形・動きが維持できるよう、目的・治療部位に応じて5種類のアラガン社製ヒアルロン酸注入剤から適切なものを選び治療を行います。